着物で「季節の柄」を楽しむには
素敵な着物姿の人を見かけると
「私も着物を着てみたい」という気持ちが湧いてきませんか?
着物は、日本の長い歴史と伝統のなかから生まれた
合理的かつ美しさの極致ともいわれる衣装です。
フォーマルに装う柄の多くは、100年以上前から続く柄。
変わらないものに、やはり優れたところがあるのでしょう。
それに対して、カジュアルで装う着物はどうでしょうか。
作家の幸田文さんが、着物や帯を選ぶときの基準は
「出ず入らず」であったといいます。
この「出ず入らず」とは、どういった意味なのでしょう。
高級品は良くて当たり前ですし、こりすぎても調和がとれません。
出しゃばりもせず、引っ込みもしない「ああ、良い取り合わせ」という点が
着物も見栄えがして、帯もぴったりはまるということを
シンプルな言葉で表現されているのですね。
着物を着ると、既設に対してとても敏感になります。
基本的に、着物の世界では季節を先取りして
柄をまとうのが「おしゃれ」とされていますが
そんなに難しく考えることはありません。
まずは、季節を楽しむことから、始めてみませんか?
お花見をしながら、あえて桜柄の着物や帯を身に着けるのも楽しいものですし
夏に涼を求めて、雪の結晶などの冬柄をあわせることも、よくあります。
それぞれの季節の、主な柄をご紹介しましょう。
【春】
桜・たんぽぽ・つくし・菜の花・ハマグリ・木蓮・わらび・クローバー
チューリップ・みつばち・イチゴ・しょうぶ・ツバメ・バラ・マーガレット
【夏】
雨・あめんぼ・傘・かたつむり・さくらんぼ・天の川・うちわ・貝・カニ・金魚
笹・波・舟・蛍・セミ・ひまわり・ユリ・扇・アサガオ
【秋】
ススキ・なでしこ・桔梗・コスモス・リンドウ・柿・栗・どんぐり・もみじ・ぶどう
いちょう・落ち葉・きのこ
【冬】
シクラメン・ツバキ・ひいらぎ・雪だるま・干支・七福神・宝船・南天・羽子板
松・ウグイス・梅・雪うさぎ
なお、季節のモチーフが描かれた着物や帯も多くありますが
季節を取り入れるなら「小物」からが簡単で、より多く楽しめます。
京都府宇治市にある「宇治の隠れ家サロン紫燕SIEN」では
きものの素晴らしさに触れていただくことができます。
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